NANTO Vegetable Seed Catalog 2017
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137銚子市の野菜作付概要銚子市は千葉県の最東端に位置し、南東の太平洋、北の利根川に囲まれ、西は北総台地と接しており、たいへん肥沃な土壌です。海流の影響で冬でも比較的温暖で夏は暑すぎず、年間通して気候の変動が少ない地域です。銚子市での野菜作付面積は約2000haで、キャベツ・大根を中心とした露地野菜の一大産地です。銚子での「桜の砦」2012年に部会に試験をお願いしてから4年目のシーズンを迎えましたが年々作付も増加しており、2016~2017年シーズンも大注目の品種となっています。銚子市地区では11月~1月中旬播種のトンネル栽培で使用されており、播種期間も約2か月半と非常に長い。これまでの3年間で「桜の砦」が評価されているポイントをまとめると、以上の点で評価頂いています。特に昨年は全国的に暖冬の年であり、大根の生育も予想以上に進み、計画出荷が難しい作柄でした。太りがじっくりな「桜の砦」はこのような年でも伸びすぎたり、太りすぎたりすることなく、寒い年と同様に安定した栽培・出荷ができました。一方、「11月播種では短根にならないか」との不安の声が寄せられていることも事実です。11月播種する生産者の方には、 ①抽苔の発生が少ない ②葉が小さく、根の揃いが良い ③尻詰まり良く、ひげ根も少ないので抜きやすい ④播種期が長い ⑤収穫に幅があり余裕を持って作業が行える(在圃性) ①抽苔の発生が少ない ②葉が小さく、根の揃いが良い ③尻詰まり良く、ひげ根も少ないので抜きやすい ④播種期が長い ⑤収穫に幅があり余裕を持って作業が行える(在圃性) ①初期のトンネル換気はなるべく抑え、保温重視の管理 ②トンネル資材は中古ではなく新品を使用 ③保温性の高いビニールフィルムの使用 これらによって、なるべく初期の地温・気温が確保できるように。 ①初期のトンネル換気はなるべく抑え、保温重視の管理 ②トンネル資材は中古ではなく新品を使用 ③保温性の高いビニールフィルムの使用 これらによって、なるべく初期の地温・気温が確保できるように。と農協さんからは指導頂いております。それらを意識してもらうことで十分に11月も播種が可能です。大根栽培には難しい気候が毎年のように起こる時代ですが「桜の砦」のような気候変動に強い品種が、銚子地区の栽培をより安定化させてくれることを期待しています。(川島)ダイコン栽培の歴史銚子市の大根栽培は、昭和初期に自家漬物用としての栽培が始まり、昭和30年代半ばには市場出荷が始まりました。昭和30年代後半には農協を中心とし系統出荷体制が確立し、栽培面積が急増しました。昭和41年には秋冬大根の産地指定を受け、栽培面積は100haに。昭和52年頃よりトンネル栽培が普及し、昭和61年に春大根の指定産地を受けました。現在では大根の栽培面積は600ha以上、出荷期間も10月~翌6月までと長期に渡っています。銚子市で生産される大根の栽培や出荷は、当初銚子市蔬菜出荷組合連合会で取り扱っていましたが、昭和53年に大根専門の生産組織として銚子地域大根連絡協議会を設立。その後、昭和57年に銚子農協大根部会を設立し、平成6年に銚子市蔬菜出荷組合連合会、銚子農協とうもろこし部会と統合され、JA銚子野菜連合会が設立されました。農協の合併により現在は「JAちばみどり」の生産組織として活動しています。写真左は銚子野菜連合会・石井與一大根副委員長と、写真右はJAちばみどり営農センター銚子・伊藤清文課長代理。2016年3月28日に銚子市・石井氏大根圃場にて「桜の砦」をバックに撮影。写真)石井副委員長の圃場にて12月下旬播種され、4月9日に収穫された「桜の砦」。写真)銚子にて11月下旬播種で4月10日に収穫された「桜の砦」。銚子ではトンネル作型での中心品種のひとつとして導入して頂いております。「桜の砦」大根産地レポートFROM 千葉県銚子市今回はナント種苗の大根開発担当・川島ブリーダー(上写真)が「桜の砦」を発売当初から導入頂いている日本有数の大根産地である千葉県銚子市のJA千葉みどり営農センター銚子様・銚子野菜連合会様を訪問。現地より産地レポートをお届けします。冬の銚子市では左写真のようなトンネル大根畑が至る所で見ることが出来る。春先2月のトンネル換気のやり方が、その後の大根の仕上がりを大きく左右する。日照が強くなってくる3月にはこのビニール被覆は剥がされる。銚子市大 根

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