タネあり品種よりもBJは多くの脇芽取り作業が必要。着果後にも株元から強い脇芽が出て来るため、消毒時など他の作業と並行して脇芽を切除する。（千葉県にて）ハチ交配の作型ではBJに対し３割以上の本数のタネあり品種との混植が必要。草勢の大人しいタネあり品種との混植では草勢が勝るＢＪの葉が勝ち、タネあり果実がうまく生育しません。混植には草勢強く肥大負けしにくい「羅皇」がお奨め。ＢＪは果皮が黒いがゆえ、曇天からの急な照り付けなどで果皮に日焼けが発生します。対策として、草勢を維持する事によって葉陰を作ることと、新聞紙を被せて洗濯バサミで固定するという方法があります。（左写真：果実に新聞を載せて果梗部のツルに洗濯バサミを固定）シードレス品種の遺伝的問題である異株はBJにも３〜５％含まれます。苗の時から生育が悪い個体はまず除去する。本圃定植後も、草姿・葉の形状が異なる株は異株です。果実外観だけでは判別がつかない異株もあり、カットして初めて判別できるタネあり果実もありますので、見つけ次第除去し、両隣の株を広げてそれらの果実肥大を良くする。20タネあり品種BJに対し３割以上の本数のタネ有り西瓜を極力均等に植えるブラックジャック３倍体としては極めて大人しい草勢なのでバツグンの花揃いと着果揃い。低温遭遇しても草勢暴れにくく空洞・変形少ない。幼果が角玉でも次第に丸みを帯びます。形状は縦伸びしにくい正球形。高級感ある暗黒色で縞模様は出ません。シードレス品種としてはシャリ感の違いが特筆されます。糖度とコクの高さが売りです。左）BJ交配後の幼果。３倍体品種としてはバツグンの形状安定感が特徴。右）熊本の加温作で４月上旬収穫の作型でも見事に果実が揃う。ＢＪは着果性の高さが自慢ですが３倍体ですので受粉にはタネあり品種の花粉が必要。人工授粉を行う作型は「オーレック西瓜交配用冷凍花粉」がお奨め(P21参照)BJＢＪはシードレスなのに低温着果性が良い！ＢＪは空洞・変形が極めて起こりにくい！ＢＪは正球形で縞の無い漆黒の黒さが特徴。ＢＪは嫌な繊維質が無く、シャリシャリ感とコク。種有り品種と大差ない栽培性熊本の加温作にて12月下旬定植のＢＪ(右株)とタネ有り品種(左)。1月中旬撮影。草勢は大差ありません。ＢＪには台木夕顔として草勢大人しめの「FRペースメイカー」を接木しています。低温着果性・着果の揃いあやしい異株はすべて除去ハチ交配の場合は「羅皇」を混植日焼け対策異株にご注意を！他のシードレス品種とは異なるブラックジャックの利点①低温着果能力②空洞果・変形耐性③果皮色濃さ・外観④食感・シャリ感ブラックジャックを栽培する上での傾向と対策脇芽取りの徹底
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