NANTO Vegetable Seed Catalog 2022
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3123445112花粉タップリついてるね!しっかり蒸し込めてるよ!割れ目が入ってるのぢゃ!いい汗かいてるね!すでに花おちから裂果予防に除去!裂果予防に除去!25プレミアムシールライオンシール大玉を作るには低節位着果は厳禁です。しっかりと葉枚数を確保した状態で充実した雌花に交配しましょう。変形果対策にも繋がります。果実肥大には何より初期肥大時(着果確認〜交配後15日程度)の蒸し込み管理が重要です。その期間に温度と湿度をしっかりかけて、初期肥大を促しましょう。花おちが大きいものは裂果しやすくなります。特に右写真のように最初から割れ目が入っているものは注意が必要です。できれば、摘果時に除去できると良いでしょう。また、花おちが大きいものは、交配時の雌花が大きな両性花である場合が多いです。極端に大きな雌花を作らないためにも、交配時には適正な草勢になるよう調整しましょう。着果&変形果対策として重要なことは、交配時にしっかりと花粉をつけることです。そのためには花粉の確保が重要になります。金色羅皇は低温期の花粉の発生があまり優れないので、無理な早出しは避け、交配期はしっかり保温しましょう。同時期に花粉の発生の良い品種(羅皇ザ・スウィートなど)を植えておくことも一つです。初期の果形の乱れは、初期肥大時の蒸し込み管理で少しは修正することができます。初期に温度と湿度をかけてしっかりと果実を膨らませることで、果形の乱れを緩和させましょう。『高糖度を出すための5つのポイント』(24ページ記載)をまずはしっかりとご理解頂き、そして、下記の≪栽培・選果基準≫にご同意の上で、種子をご手配下さい。皮際までしっかり甘さが乗った、高品質な果実だけが市場流通するよう≪食味品質に関する栽培・選果基準≫の徹底をお願いします。①着果標識(着果棒など)を必ず付ける。②1果実あたりの養分供給を増やすため、 ➡(整枝栽培)子ヅル3本1果穫り。 ➡(露地産地)1株2果穫り(場合により3果まで)。③最後まで糖度を上げるための草勢維持に努め、 成熟期には換気に努める。④授粉後の積算温度は1200℃(完熟)で収穫。  (試割りは1150℃を目安に行う。)⑤出荷時の中心糖度は13度を超えるものとする。品質を守ることは、産地と品種のブランド価値を守り、真摯に味を追究するスイカ農家さんを守ることに繋がります。皆様のご理解とご協力をお願い致します。糖度13度を超える食味品質の高い果実には、プレミアムシールを。やむを得ず糖度13度を下回った果実には、ライオンシールをご使用下さい。「金色羅皇」の裂果は、果実内部がパンパンに張り、破裂するような割れ方が多いです。このような張り玉による裂果は、意外と玉が張りやすい小さめの玉で起こりやすかったりします。そのため、対策は適度な大玉サイズ(目安として9kg台)を狙うことが重要です。このことは、美味しいスイカ作りにも繋がります。大玉サイズを狙って美味しいスイカをロスなく作りましょう。≪「金色羅皇」の栽培・選果の基準≫交配期はしっかり保温して、花粉の発生を促す!果形の乱れは初期肥大時の蒸し込み管理で整える!ゴールデン君と学ぶ 着果&変形果対策のポイントゴールデン君と学ぶ 裂果対策のポイント着果制限と栽植密度で調整し、玉サイズ9kg台を目指す!作型にもよりますが玉サイズ9kg台くらいが、耐裂果性と食味のバランスが良い傾向があります。そのため目標サイズに肥大するだけの「着果制限」が必要になります。玉肥大が足りない場合は、「株間を広めにとるか、ツル数を増やすか、着果数を減らすか」でバランスをとり、目標サイズを目指しましょう。低節位着果厳禁!初期肥大時は蒸し込み管理で初期肥大を促す!摘果時に花おち部をチェック!収穫前の成熟期にしっかりと換気すること!成熟期(収穫2週間前くらい)からはしっかり換気するようにしましょう。収穫前に湿度が高いと玉が張りやすくなるので、金色羅皇のような張り玉タイプは特に注意が必要です。カラス対策で最後までトンネルを閉め気味に管理する場合がありますが、裂果、さらには果実品質の観点ではオススメできません。「金色羅皇」を営利栽培される農家様へのお願い〜味を追究するスイカ農家さんを守るために〜2つの青果シールを使い分けして下さい

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